ななの妊活ブログ

34歳妊活スタート

流産7.静脈麻酔

こんにちは、ななです。

手術レポ②

以前他の病気で手術した時は
テレビみたいに
麻酔されてから数を数えて
何個目かで
視界がブラックアウトして
気付いたらいつもの入院病棟の天井
みたいな

今回も同じだと
思ってた



全然ちがった

点滴に麻酔が入り
視界が暗くなると思ってたから
目をつぶった


すると
つぶった“視界”が
白めの砂嵐に

パソコンのスクリーンセーバーのような
幾何学模様のような
サイケデリック

まるで
自分がココアパウダーの一粒で
生クリームに入れられて
混ぜられてるような

大きいものに紛れ込んで
もう自分ではどうしようもない
発狂しそうなのを耐えながら
流れに任せるしかない


周りの声も、外国語みたいになってたけど、ずっと聞こえるし
体のどこか(実際は子宮だけども)が押される感覚があるし
術が終わって、パンツを二人掛かりで穿かされてる感覚もあるし

ずっと覚醒してた


手術中は
あ、私って人間じゃなくて粒子なんだ
なんて、どこかの小説みたいな事に気付いたり

自然派生の人体に
科学の名の下、医者であるただの人間が
手を加えて良いはずがない
なんて、どこかの宗教みたいな事に気付いたり



手術直後
大丈夫ですか、と聞かれ
粒子である私が答えられるはずがないと思ったけど
遠くで私が大丈夫ですと答えてるのを聞いた

何度か声をかけられて
その度に目を開けようとして
一度人間に戻るけど
目を閉じると
途端に粒子に戻って

何度か
粒子と人間を行ったり来たり


凄く
すごく
辛かった



本当に
辛かった



もう
今までの自分に
戻ってこれないかと思った